縁の下の力持ち!社会システム
数々の文明の利器が生み出され、私たちの生活はより豊かに、より便利になっています。そして、私たちの便利な生活を支える縁の下の力持ちともいえるのが社会システムです。ここでいう「社会システム」とは、世の中の人々が安心して暮らすために必要な、社会生活の基盤となるシステムのことです。では、具体的に社会システムはどのような役割を担っているのでしょうか。
社会システムは利便性の軸である
私たちの生活はエネルギーや自動車・鉄道、浄水・電力供給産業など、様々な産業のもとで成り立っています。このような産業の土台ともいえるのが社会システムです。行政の運営やダムの水質管理、公共交通機関の運営、農業・林業をはじめとする第一産業の運営など、私たちの生活に欠かせないサービスには、社会システムが活用されています。
普段何気なく様々なサービスを享受していますが、一見当たり前ともいえるサービスは、ひとえに社会システムが土台となっているために利用できるのです。
防災面から見る社会システム
社会システムは利便性のみならず、国民の安全を支える役割も担っています。その中のひとつが「河川情報システム」です。河川情報システムとは、防災上の観点から、豪雨等の偶発的自然災害による河川への影響を観測・データ化し、即座に伝送・収集・演算するものです。
国土交通省では全国の河川の情報を管轄し、異常が発生した場合には直ちに警報を発し、河川周辺エリアの安全を守っています。
同様にして、地震大国である日本は「緊急地震速報」というシステムにより、屋内外問わず、地震発生前に迅速な行動ができる環境が整っています。自然の脅威は絶大なものですが、こうした社会システムの活躍により、私たちの安心・安全な生活が保たれているのです。